「グッバイ。」と もの見る事と職と恋に 軽く手を振り 27歳を生きる 1972年の夏、私は自分の両目の視力が2度ともどってはこない事を、誰も私には告げてはくれなかったけれど、病室のベッドの上で悟りま... 続きを読む
投稿・お知らせ 一覧
わたし郡司フーちゃん
あのね、わたしはうちんちのお母さんと昭和記念公園にメモヒラの花を眺めに行ったんだよ。 道案内のガイドヘルパーKさんも一緒だったけれどね。 「わー、ひろいのねー!」と、ゲートを入ったとたんにキョロキョ... 続きを読む
『ローマへの旅』
ローマに出席する10日前の日に、私の入れ歯が割れました、それも《季節のてんぷらと蕎麦定食》のランチを食べている最中にです。 あわてて歯医者さんに出かけましたが、ドクターのT先生はかわいらしい声で「ア... 続きを読む
わたし郡司フーちゃん
あのね、わたしお母さんと6人のお友だちとでローマに行ってきたんだよ。 「フーちゃんはがまんできないから、15時間も飛行機の中でだいじょうぶなの? もしかしてフーちゃんはお留守番で、お母さんと一緒にロ... 続きを読む
『ずーっと長くの夢でしたが、いよいよその夢が現実です』
いよいよ私とフローラのローマ、バチカン、アッシジへの旅立ちの日がやって来ました。 バチカン訪問はカトリック信者の私にはずーっと夢、遠く輝く夢物語の世界でした。 それが具体的になって、どんどんその出発... 続きを読む
わたし郡司フーちゃん
あのね、わたしお母さんとローマに行くんだよ、バチカンっていうところとアッシジというところにね。 羽田から15時間も飛行機にのるんだってさ。 「フーちゃん、だいじょうぶー」「フーちゃん、15時間もジーッ... 続きを読む
『いやなものはいやなんですって』
フローラは歯茎の弱い子でした、だから一緒に暮らし始めてから歯みがきにはとても注意をはらってきました、うっかりしようものなら口臭が強くてとてもこまったさんになってしまいます。 最初は訓練の時に教えても... 続きを読む
わたし郡司フーちゃん
わたしんちの後ろ側には大きな公園が道をはさんでふたつもあるんだよ。 うちんちのお母さんが通うスポーツセンターはその公園の中にあって、いつも道々小鳥さんがいっぱいおしゃべりしているよ。 「あのね、フーち... 続きを読む
『コロナワクチン7回目の接種です』
看護師さんが注射器をもってきたとき、フローラは「えー!」とばかり、横っちょを向いてしらんぷりでした。 そして自分が注射されるのではないとわかったら、大急ぎで、私の膝にあごを乗せてお母さんの私が注射さ... 続きを読む
わたし郡司フーちゃん
あのね、うちんちのお母さんとわたしはね、月に1回の冒険をしているのよ、それも楽しい冒険なんだけれどね。 毎月1回だけ赤羽に行くのね、秋葉原の階段を間違えると、そりゃー大変なのよ。 この石の階段はお母さ... 続きを読む