奮闘記9

バス、電車コースの3日間は無事におわりました。

やはり何事も日を重ね、経験しながら学んでゆくことの大事さを、軽々に物事の結論を出すことの危うさをななえおばさんあらためて感じました。というのは前回、奮闘記8で「どうもウランは階段があまり得意ではなさそうなのです」と書きましたが……、本当にななえおばさん、初日はそう思ったのですが……実は違っていたのです。特に下りる階段、ななえおばさんの足がもたついて前つんのめりになりそうな気分になるのは単に2人のコンビネーションの取り方が悪かっただけ。回数を重ねれば間合いの取り方も、微妙な呼吸の合せ方もわかって、「あれー」と思うほどスムーズにゆくのです。努力は力を与えてくれて、経験を重ねることは自信を与えてくれて、忍耐は喜びを与えてくれるものとななえおばさんまたまた再認識させられた2010年猛暑の夏です。

ななえおばさんがウランと2人で大きく、大胆に、そして勇気をもって2人の世界を繰り広げてゆくためにはもっともっと経験を積み重ねての必要があります。なぜならばウランはまだピッカピッカな『若葉マーク』の盲動犬だからです。

「だいじょうぶ。あのベルナだって、ガアちゃんだって、ペリラだって、みーんな若葉マークの時代があったんだからね」と、ななえおばさんウランちゃんの頭をなでながら、半分は1歳9ヶ月のウランに、そして残り半分は自分に言い聞かせるのでした。

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