『いやなものはいやなんですって』

 フローラは歯茎の弱い子でした、だから一緒に暮らし始めてから歯みがきにはとても注意をはらってきました、うっかりしようものなら口臭が強くてとてもこまったさんになってしまいます。
最初は訓練の時に教えてもらったとおりに両手に歯磨き用てぶくろをはめて、それがだめになったら薄めたイソジンを布にひたして、そしてそれがだめになったら・・・・、というようにです。
今度は指先に塗った犬用歯磨きチュウブから塗布薬を塗って、その指をつかってとです。
「いやだよー、いやいやいやだよー」と、ついにフローラは両方の手で口を包んで、お口ないないー!となりました。
《いやなものはいやだんです》って、目が訴えていますが、どうしたものでしょうか?!

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