曇天の空模様の朝でしたが、この日は前から予定されていた墓参りです、コロナウィルスのためにお墓参りもなかなかままならない今年２０２０年でした。
先日から腰と足の具合が悪くて泣きたい気持ちですが、幹太にも仕事を調整してもらっての今日だからなんとしてもの私の気持ちです。
痛い腰のためには朝目覚めて早々に座薬を入れて、痛み止め塗布薬をいっぱい張り付けて、使い捨てカイロをポッケに入れての万全な体制でのお出かけです。
　やっと着いた駅前ではタクシーがつかまりません、意を決して田舎道を歩くことにしました、その道々歩きながらの母息子の会話です。
私がついポロッとぐちをつぶやいたら、それまで黙って聞いていた息子の幹太がポツリとこう言いました。
「母さん、言っても言わなくても同じ事のぐちは言わないんだよ」ってです。
私はハッとしてフッとして、フワーとして、そしてボワーとして、涙が出てきました。
帰路は冷たい雨に見舞われてしまったけれど、でもとても良い、そしていつまでも記憶に残るでしょう２０２０年秋のわが家の墓参りでした。