わたし郡司フーちゃん

 あのね、わたしうちんちのお母さんと軽井沢ってところに行ったんだよ、新幹線に乗ってね。
中軽井沢の街を歩きながら「ホーラフーちゃん見てごらんよ。秋がきているよ」って言うんだよ。
風がそよそよとわたしのおひげをそよがせてくれてね。
木陰に入るとスーッと涼しいんだよ。
だからさ、わたしこう言ったんだよ。
「秋の風さん、こんにちは。」ってね。
そうしたら、お母さんがいったよ。
「あらまあ、うちんちのフーちゃんはなかなかなロマンティストさんだわねー!」
「ねえねえ、お母さん、それっておいしいものなの???」

ページの先頭へ
前のページに戻る