フーテンの寅さんNO.1とNO.2を一緒に見た人って!!!

映画フーテンの寅さんが上映スタートして50年になるとのニュースペーパーで読んで、指折り数えて「そうなんだ、あれから50年も過ぎてしまったんだわ!」と思いました。
そしてとても懐かしい思いにとらわれました。
私がこの映画を見たのは25歳の秋、失明2年前のことでしたので、既にかなり目の具合は悪かったころです。
初期の2本、NO.1とNO.2が同時上映、日曜日に独りで新宿三光町交差点近くの映画館まで出かけて行きました。
おもしろいのなんの、ハンドバックを胸に抱えて爆笑、また爆笑、涙が流れるほどの大笑いでした。
真ん中の休み時間に隣にたまたま座っていた大学生の男の子に、「笑っちゃいますよねー」と声をかけたら、「おもしろいですねー」と彼もうんうんとうなづいて。
それから次のNO.2の寅さんでもまたまた大笑いに次ぐ大笑いでした。
帰り道その大学生のお兄ちゃんと喫茶店で少しだけおしゃべりをして、新宿駅の改札で「じゃあね」とさよならして、2度と出会うことのない彼でしたが・・・・・。
私の日々にも失明という最大の谷間に落ちて、そこから這い上がること数年、結婚してお母さんになって・・・・。
いろいろなことがあったけれど、そして寅さん映画はテレビやDVDでほとんどを見たけれど、あのNO.1とNO.2ほどおもしろかったものはなかったわね。
それにしてもあれから洋々50年、私は70代に、そしてあの大学生だったお兄ちゃんもすでに多分70代になっているんじゃあと思ったら・・・・・。
また違った意味でしみじみとしてしまったのでした。

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