わたし郡司フーちゃん

あのね、うちんちのおかあさんが、教会ミサの中で聖書朗読をしたんだよ。
それも選ばれてだったんだってさ。
でもなにしろおかあさんはとてもおチビ、朗読台の前にたったら、肩から上がでるだけ。
「これじゃあとても点字の本は読めないわ!」と言ったら、「だいじょうぶ、ちゃーんとそのために『足継ぎ台』があるからね」って言われてしまい、さすがのおかあさんもニガ笑いだったわ。
「フーちゃんはここでまっていてね」って、いざ本番の時にはわたし椅子のところでウェイトだったんだよ。
わたしがいなくてどうかなー、だいじょうぶかなーって心配のあまりついついブルブルー胴震いしちゃったのよね。
あれから「フーちゃんのことが気になって、聖書がうまく読めなかったのよ!」と、ため息で言われちゃったけどねー。
それってやっぱりわたしのせいってことなの?!?!

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