あのね、わたしお母さんといっしょに新幹線で三島まで行ってきたんだよ、それもグリーン車にのってね。
ああ、でもたった45分くらいのぐりーん車の旅だったんだけれどね・・・・。
ところが東京駅で乗ったとたんにわたしたちの通路をはさんでお隣の場所でおじさんとおばさんが《やきにく弁当》を食べ始めたのよね。
「わー、すごいにおいだわー!」ってうちんちのお母さんが鼻をむずむずさせて、「まあ、こんな時にやめてよね!」って顔が言っていたわよ。
そしてわたしは・・・・・、ちょっとだけ「うーん、いいにおい!!」って思ったけど、でもやっぱりこの豪華な気分にだいなしだわとも思ったのよ。
だってうちんちのお母さんがグリーン車にのるだなんて、スペシャルお仕事だからなのよねー、せっかく豪華気分だったのにねー・・・・・。