あのね、わたしお母さんと『サントリーホール』に行ったよ、四谷駅で地下鉄南北線に乗り換えて二つ目の駅、六本木1丁目で降りたんだよ。
「すごいねー、南北線って埼玉から神奈川県まで1本でつながっているんだねー!」って、驚き、感動する、うちんちのお母さん。
「あらー、そんな事、前からよ」と言う、今回四ツ谷駅で待ち合わせをしたSさん。
そのSさんもサントリーホールまでの道を間違えてあっちだこっちだとうろうろ、石の階段をお母さんは「痛い、痛いよー」と言いながらフーフーと六本木ヒルズのてっぺんまで迷って行ってしまいました。
「それでも今日はいい遠足をさせていただけましたわよー!」と、お母さんはぼやきぼやきでやっとサントリーホールにたどり着きました。
そしていよいよコンサート、「フーちゃん、ここは上品にね、世界のサントリーホールなんだからさ」とお母さんが言うから、わたしも『とっておきお上品フーちゃん』になって眠っていました。