わたし郡司フーチャン

あのね、今日幹太にいちゃんの誕生日なんだってさ、朝お母さんが言っていたよ。
「でもね、今日は兄ちゃんこないんだって、だから兄ちゃんとの散歩は無しだね」って、わたしがっかり、プレゼントと夕食の用意をしていたお母さんはもっとガッカリだったみたいよ。
でもねーってうちんちのお母さんが言うよ。
「いつも言われてすぐにやって来る、これって兄ちゃんにとってやはり寂しいことじゃないの、だって38歳の青年っていうか、おっさんだよ、だーれも仲良くしてくれる人がいないだなんてねー」
「うんうん、そりゃあそうだわねー」ってわたしうなづいたんだよ、5歳の頭でもわかったんだー。

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