『手当ってなんて良い言葉でしょうか』

 ドクターに後はお母さんのマッサージの力、小腸から大腸に動かして、外へ出すように、ただでなければ緊急手術ですと言われた時、よーしって思った私でした。
27歳で失明した私は一応学校に入りなおして、針灸、あんまマッサージの資格は持っています、ただずーっとその事は枠外の事になっていましたが ・・・・・、でも心をこめてフーちゃんのおなかをマッサージする、それは今でもきっと大丈夫、やれるわって思ったのです。
それから少し水を飲ませてはおなかを下へ下へと撫でさすり、また時をおいて水を少し飲ませては下へ下へと撫でさすることを続けました。
詰まっていたマフラーの残骸らしきものがビニール袋に出た時には、それを押し頂いて神様に感謝でした。
手当、手を当てて治癒させる、そこに愛情があればきっと治るのですねとしみじみ思いました。
わが子の幼かった頃のお母さんの手を久しぶりにこの年末、フローラのマフラー詰まり事件で思い出しました。

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