あのね、うちんちのお母さんはちょっと大きな郵便物や難しい書類を出す時には大きな郵便局に出かけるんだよ。
その時にいつも歩く『緑道(りょくどう)』は、以前チンチンデンシャが通っていたんだって、そこを歩道にして両側面に桜の木があったり、うちんちのお母さんのあこがれの『たいさんぼく』の木があったり、そのところどころにうちんちのお母さんの花『やまぶき」の木が植わっていたり、季節の草花がさいていたり、そこを散歩みたいにブラブラ歩きで通って行くんだよ。
そして今回はその道を通ったら、「みて、みてよー!」って桜の花が言っているみたいにきれいに咲いていたわ。
「桜の花もせっかくきれいなのに、なんだかさみしい春だよね、コロナウィルスもいいかげんにしなさいよ」って、うちんちのお母さんが花を見ながらボソボソ言っていたわ。