『わが家の手作りいちじく酒が飲みごろです』

 例年Yさんから勧められた九州から『いちじく』の箱を宅配してもらっていましたが、昨年は2箱にしました。
しかしどんなに『いちじく大好き人間』の私でも、あの数を短期間に一気に食べることはなかなか難しくてお手上げ状態となりました。
それで昨年思い切って酒屋さんで材料を買い込んできて、昔々母が梅酒を作っていた姿を思い出しながら実にいいかげんな『手しゃもじ』を使っていちじく酒を作りました。
それを台所の下にもぐりこんで空いている大きなガラス密封器を探し出して、そこに分けて作りこんだのです。
そして眠らせることほぼ10か月、先日その密封器を取り出して、どれどれと飲んでみました。
「まあなーんてなーんておいしいのでしょうか」とため息の漏れる思いがしました、わが家の最初のいちじく酒は、大成功でした。
そして私は満面の笑みで、「よーし、これで2020年の猛暑、酷暑は、力いっぱい乗り越えるぞー!!!」と思わずの雄たけびの声をあげました。
しかし気がついたのです、「夏になるまえに、あのお酒なくなっちゃうんじゃあないの?!?!」というフローラの私を見上げる冷ややかな瞳です。
「いえいえ、だいじょうぶだいじょうぶ、お母さんはそれほどお酒大好きじゃあないもん」と応えれば、それこそが『まるまるウソ』ってもんでしょとばかりに、彼女はしっぽを大きく振って応えてくれています。

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