東欧・プラハへの旅 NO.7 第2日目

 《トラム・22番》に乗って私たち一行、8名とウランはプラハ城へ、このトラムは路上電車で、プラハ市民の重要なる交通の足であるのですが、通勤時間を少し過ぎた時間帯の車内は不思議なほど和やかにやわらかな雰囲気に包まれていました。
お年寄りも、若者も年齢はさまざまな人たちが乗り合わせては居るのですが、もちろん空いている座席に座っている若者もいるようなのですが、居眠りを決め込んでいたり、スマホに懸命になっていたり、そんな光景はまったくないようです。
乗り込んできた人が体のどこかに不都合があるようだったり、おじいちゃん、おばあちゃんだったり、幼い子供を連れていたり、そういう人だったならば、空気のように座席を譲り、それがまるで優しさの風がそよそよと、実に気持ち良くそよそよと吹いているような自然体で、何とも良い感じがするのです。
ちなみに《優先席》という座席はありました、特に犬のマークがついている優先席も私が乗ったたくさんのトラムの中にもありました。

しかしこのトラムの入り口は狭くて、階段が数段あるので、車いす使用はちょっと無理なのではと思うのです。
だからこの犬のマークは車いす使用者の《介助犬》ではない、ということになると・・・・、この犬のマークがついている座席は盲導犬使用者のための《優先席》という訳なのです。
確かに他の座席より足元がやや広めになっていました。
しかし優先席はそこだけではなくて、どこだってみんな自分より体が弱い、年齢が高い、どこか具合が悪そうだ、そんな人が近くにやってくると・・・・、自然にすーっと立って席を譲る、その習慣が身についている国民性なのだなーと思いました。
日本では電車の優先席の前に立っても、すでに座っている若者たちが居眠りをしていたり、スマホに夢中だったりで座席を譲られることがない、そんな場合が多々あります。
はたしてこの日本とチェコの人たちのその国民性の違いはどこからきているのだろうかと思っているうちにトラムはプラハ城に上がっていく坂道の停留所に止まりました。
プラハ城へのゲートは既に長蛇の列が続いていました。
ミセス・ハルミにおしえられていたように私たちは裏側に回って裏門に並ぶことにしました、そこのところでは少なくとも表面ゲートより列の長さは短くて助かりました。
持ち物チェックも、ウランのおかげで順番がきてくれましたので、あっという間もなく城内へ、そこからダラダラとした坂道を上がって行きます。

途中で足を止めて見上げればプラハ城、聖ヴィート教会の荘厳なる双塔屋がそびえ立ち、その奥に聖イジー教会が、この教会は920年建設でプラハ現存教会の最古のものだということです。

プラハ城はほぼ14世紀に完成、現在は大統領府が置かれているのです、そしてこの広大な敷地全てが世界遺産となっています。
私たちはお金を支払っての案内人をということは辞めにして、その敷地の中をまずは歩き回ることにしました。
展望の良い場所で見下ろせばプラハの街々が眼下に広がって居て、緑の木々の間に垣間見える赤い屋根がとてもきれいだということでした。
風邪はすでに初秋のさわやかさ、そして空は晩夏の太陽の輝き、しかし私たち凡人は「おなかがすいたねー!」「もうお昼じゃあないの?!」ということになって、お城から少し離れたレストランに入りました。
「チェコっていったら、やはり飲み物はビールでしょ!」とばかりに、私たちはビールをオーダー、8個の冷たく冷やされたジョッキーが運ばれてきます。
しかし二十歳のかなこちゃんはジンジャーエール、ウランは水です。
そして、パニーニとピルスナーでランチとなります、「プラハ城に乾杯ー!」と私たちは快気炎です。

 ちなみにパニーニは昨年ニューヨークで入ったスタンド形式のカウェで、おじさまがこのパニーニを持って、この犬にこれを食べさせちゃあだめかねー?」と言って近づいてきた、あの《パニーニ》です。
「ななえさんは速《ソーリー、ソーリー、でもノー!》って言ったでしょ、だけれどあのおじさまはすごーく《いかすおじさま》だったのよ」と言ったうっちゃん、そんなことを思い出しながらビールとすごく出会い物のパニーニをほおばりました。
しかしそこが生理現象の致し方無いところで、ビールを飲めば・・・ 当然トイレタイムとなります。
私はテーチャー・エミコとその娘さんのかなこちゃんとでトイレに出かけました。
この母娘はとても背丈が高くて、私の1メートル45センチの頭は彼女たちの肩まであるかどうかといったところです。

私たちは方向音痴で他の人たちはこのレストランの本店のお手洗いに行ったと言うのですが、私たちは左に曲がらなければならないところを右に曲がってしまってたどり着いたところが《有料トイレ》でした。
お金を入れなければドアが開かない仕組み、そして私は小銭たりともお金をまったく持っていないのです。
この旅行の間私の財布はしっかりうっちゃんが持っていてくれて、カード支払の場所では彼女のカードを使わせてもらい、その後に日本円で清算するということになっていました。
「あら大変、お金がないからトイレ使えないわ」と情けない私に「だいじょうぶよ ななえさん、うちのママがいっぱいお金持っているから」と二十歳のかなこちゃんです。
「それじゃあトイレおごってね」と私、それから「ねー、トイレのお金ってさ、やっぱりおごってっていうものかしらね???」と、頭がやや混乱、日本語がわからなくなってきた私です。
エミコママはさっさと3人分のコインを支払って、トイレのカギを手に入れてきました。

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