『しっぽのある娘たちと共に 2』

 光も影もまったく見えなくなってしまった私が抱ける夢はなにだろうかと、私は1年6か月の巣ごもり生活の中で毎日のように考えました。 そして究極思い至ったのは、『お母さんになりたい。』でした。 それも『目... 続きを読む



わたし郡司フーちゃん

あのね、ネモフィラの花ってとても小さくてじみーな花なんだよ、しっていた? 「あらー、かわいらしいけれど、ちょっとおじみちゃんだったのね」って、うちんちのお母さんも見たとたんに言ったんだよ。ひとかぶは草... 続きを読む



『しっぽのある娘たちと共に 1』

「グッバイ。」と もの見る事と職と恋に 軽く手を振り 27歳を生きる  1972年の夏、私は自分の両目の視力が2度ともどってはこない事を、誰も私には告げてはくれなかったけれど、病室のベッドの上で悟りま... 続きを読む



わたし郡司フーちゃん

 あのね、わたしはうちんちのお母さんと昭和記念公園にメモヒラの花を眺めに行ったんだよ。 道案内のガイドヘルパーKさんも一緒だったけれどね。 「わー、ひろいのねー!」と、ゲートを入ったとたんにキョロキョ... 続きを読む

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