あのね、わたし朝早い時間にお母さんとバスに乗って美容院に行ったんだよ、もちろん美容院に行ったのはうちんちのお母さんの髪の毛なんだけれどね、わたしは《そのつきそいさん》なのよ。
「ウランちゃん、いっしょにバスにのるのもこれが最後になっちゃったね!」ってお母さんが言ったとき、そのまぶたにいっだい涙があふれているのをわたし見ちゃったわ。
「お母さん、そんなに悲しまなくてもいいんだよ、わたし元気で幸せになるからね」って言ったんだけれど、もっと涙があふれてきちゃって・・・・、わたしどうしようって気持ちになっちゃったわ!