『2月のテクテク遠足は西荻窪でした』

 早春の日差しは暖かで、ついに私はコートを脱ぎました。
西荻窪はたしか以前、7年ほど前にも一回訪ねた事があったような記憶がありましたが、狭い道に車はノロノロ通り、バスは走り、両側のお店はそれなのになんだか静かなたたずまい、不思議な街並みでした。
そこで私は大正末期か昭和ごく初期のころの桐の枕ダンスなるものを買いました。
多分私のこれからの人生にひつようかなーと、そんな思いと、その桐ダンスが私を呼んでいるようなそんな気持ちがして、骨董屋のおじさんに「私が買わせていただきます」と伝えました。
「ご縁でしょうね」と、その人柄のよさそうな店主のおじさんはニコニコ顔でおまけをしてくれました、それはお茶の急須がすでにないお煎茶ちゃわんです。
描かれているコスモス、ひなげし、アネモネの花の模様がとても可憐な絵柄です。
ランチに魚屋さんが営む魚料理食堂のようなお店に入ろうとしましたが、即断られてしまいました、最近の私は盲導犬で入店拒否をされたら、そのまま「じゃあね」とお店を出る事にしています、食べ物ですので、お互いに不愉快なひとときはどちらもウェルカムではないはずですし、私たちは正当なお支払いをするのですから、こそこそする必要などないと思うからです。
そして駅前のチェーン店なのでしょうか、回転すしの『すし松』のお客になりました。
お店の雰囲気も悪くなかったし、とてもおいしいおすし、ランチに似合った価格で、私は茶わん蒸しまで追加して、大満足でした
帰りは四谷で途中下車をしたために、やはり夕日を背中に受けての事となりました、2021年早春の夕暮れの日差しを背に受けて、フローラと帰途につきました。
写真 バス停にて

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