『雨傘の骨交換にかさ屋さんに行きました』

 赤い雨傘を買ったのはフローラと生活し始めて直後の事、手作りかさ屋さんででした。
それにしては6千円程度でお安かったし、その後の年月雨降りのお出かけもこの赤い傘で気分的にもよかったので、とても良い買い物をしたと思ってきました。
ところがこの秋の一日、とても風の強い雨降りの日に、ついに傘の骨が1本外れてしまったようで傘の形が全体的にまーるくならないように開きます。
そこで長く友達のTさんを誘って赤い傘を小脇にかかえて出かけました。
もちろんお店はまだ営業をしていて、以前立ち寄った時よりお客さんが多いように思いました。
「傘の骨は全部取り換えとなりますが、でもまったく元通りに使えます」とエプロンをかけたお店の男性に言われて、思わずにっこり笑顔になった私です。
近頃はなんでも壊れたら捨てる、不用になった者は惜しげもなく捨てる、これって日本人の『物を大切にする精神』は一体どこに行ってしまったんだろうかと思っていましたので、『元通り使える』という言葉はそんな私にはとてもうれしかったのです。
骨の取り換え、お支払いは1800円でした、これを安いというか、高いというか、それはその人の生活姿勢によって違うので歯と思います、もちろん私はなんて安いんでしょと思って気分ルンルンでした。

ページの先頭へ
前のページに戻る