『JR浅草橋駅のふしぎさ』

私はここ3年ほど毎週日曜日に浅草橋駅で降りてカトリックの教会に、そして主日のミサに預かった後のお昼頃またその駅を使って電車でわが家に戻るのですが、とにかくこのJR浅草橋駅は実に無味乾燥、人と人のふれあいってほぼまったく感じられない摩訶不思議な駅でした。
ところがです、先日の日曜日にいつもの駅ホームを後ろからフローラと歩いて前に行きますと、途中で声がかかりました、「だいじょうぶですか、ご一緒しましょうか」とです。
その年配の方はこれからお仕事だとの事、でも急ぎませんからとも言われて、ホームからエレベーター2機乗り継いで改札口まで一緒に歩いて、そこでさよならしました。
そしてその日の帰り道、駅ホームをフローラと前に向かって歩いていると、後ろから声がかけられたのです、今度も年配の声、この駅の駅員さんのようでした。
思わず私から本音の気持ちが飛び出します、「まあ、3年間で、駅員さんに声をかけてもらえたの初めてですー!」と、ついうれしさでその声が弾んでしまいました。
「まったく駅員からの声かけはありませんか、朝礼では声掛け励行を言っているのですが、申し訳なかったです」と盛んに恐縮をしておられました。
でも私の心はフクフクする思いでした、こうして私とフローラの存在が少しづつ駅の雰囲気を変え、人間関係を変えていくのだなーと思えたからです。

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