わたし郡司フーちゃん

あのね、私とお母さんは東海道新幹線ビューッと《のぞみ》で広島県福山市まで1泊2日で行ったんだよ、もちろんお仕事でね。
12時09分東京駅発なのに、秋葉原駅乗り換えでその東京駅ホームに着いたのが12時本当に微妙に少し前、そこから新幹線中央改札口まで腰の痛いお母さんはトタトタと走って、まず駅員さんに新幹線ホームまでガイドを頼む時「あのー、もうだめだったら、次の新幹線にしますので ・・・・」といつもとはまるで違うちっちゃな声のお母さんだったわ。
係駅員さんのお兄さんが力強く「だいじょうぶです、まだ9分ありますから」、そうしたらお母さんはますます小さな声になって、「あのー、乗る前にお弁当と水を買わなければなんですが、だいじょうぶですか?」、それにも駅員お兄さんは力強く笑顔で、「だいじょうぶです、変えますから」とでした。
しかし買い物はできたものの残り後数分、そこからホームまで2階分の階段をお母さんは腰の痛さをものともせずにバタバタとかけ上がって、新幹線ホームを3号車分速足歩きで、さあ指定座席についた時にはお母さんのマスクの顔は汗でいっぱいだったわー。
「これって幹太兄ちゃんにはないしょよ、わかっているでしょ」とお母さん、「OKでーす」と目をパチパチで応えるわたしでしたー。

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