『今度は高田の馬場方面から歩いてみました』

 高田馬場駅近くの日本点字図書館に用事があって出かけました、そして大きな荷物をリックで背負ってガイドヘルパーKさんにたずねました。
「ここから、先日の肥後細川庭園までどれくらいあるかしら?」
「そうですねー2キロメートル、だからカテドラル教会まではあのすごい坂を上がって2、5キロメートルてところかしら?」
そして私たちは「それなら歩いてみましょうか」って事になりました。
早稲田通りから左へ曲がって神田川に出る道は途中で突然階段になっている不思議な道路でした、その階段を下ると左に神田川、右にチンチンデンシャを見ながら歩くのです、川風がふいてとても気持ちのよい道でした。
歩道は神田川を横切って住宅地、ここで不思議な場所にでました、右の家々は文京区、しかし狭い道路を挟んで向かい側の家々は豊島区なのです。
道路を挟んで豊島区と文京区
「向かい合って居ても、行く区役所が違うのね」
このおおざっぱな区分に、流れ出る汗をふきふき笑いました。。
あっという間に肥後細川庭園に着きました、今度は建物の中に入って由緒正しくお茶でものみましょうとすてきな建物に入ろうとすると・・・・、そこはすべて畳敷き、喫茶室もやはり畳敷きなんだそうです。
関口の芭蕉庵
最初に出てきた管理のおじさんは、本当にどうしようか、盲導犬だからなーって迷っている雰囲気でしたが、追って出てきたおじさんは実に上から目線で「だめだめ」って追い払うような感じでした。
ちょっとしたちがいなんだけれど受け取る方は大きく違うものだなーと、伝えたい時の雰囲気がどれだけ相手に違って受け止められるかを実感として知りました。
あの急坂を今度は上がって行きます、これって45度以上はあるんじゃあないのって思いながら、それでも足を休めることなくズンズン上がってゆきます、やはり週1の筋肉トレーニングの効果でしょうか、娘みたいな年齢のKさんに負けないで私とフローラも遅れずに歩くことができましたから。
肥後細川庭園脇、胸突坂
カテドラル教会の外ベンチでフローラに水を飲ませていると、「ななえさーん!」という声、Yさんで、彼女は自分の畑でつくっている野菜をリックいっぱいに持って狛江からやって来ました、そして私たちにおいしそうなトマトをひとつづつくださったので、早速補水しましょうと食べました、世田谷の地味あふれるおいしさでした。
カテドラル教会聖堂でしばらく黙想のひとときを過ごして、またまた関口パン屋のお客となりました、遅い昼食でしたが、別腹で食べた〈レモンクリームパン〉はとても美味でした、一口ごとにこのパンのフアンになりました、お店の人気パンだったのでしょうか、私が食べたものが最後のひとつでした。

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