わたし郡司フーちゃん

あのね、7月はうちんちのお母さんの誕生月なんだよ、6月は私の誕生月だったんだけれどね。
「フーちゃん、7月生まれの女はね、『ふづきの女』っていうのよ」ってお母さんがおしえてくれたよ。
「それだったらね、わたしは6月でしょ、じゃあなんていう女なの?!」ってわたし。
「フーちゃんはさ、6月だから『みなづきの女』っていうのよ」ておしえてくれたんだよ。
「へー、そうか?! わたしはみなづきの女なのね?!」ってわたしすごーくうれしくなっちゃったわ、だってね、『ふづきの女』より「みなづきの女」のほうがズーッと、ぐーんと雰囲気がなんとはなく良いように思うもの。
だから「わたしの方がかっこいいなー」って、本当は心の中で思ったのよね、でもないしょよ。

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