南フランス・フロバンスへの旅 NO.4 第1日目(8月6日)

南フランス・フロバンスへの旅
  『8月6日、第1日目NO4』

 日本とフランスとの時差はabout7時間、結局はあまり長い睡眠時間ではなかったのですが、目覚めるとフローラが前の座席の下に潜り込むようにして眠っていました。
昨夜というか、数時間前までは私の足によりかかってもぞもぞしていましたが、私が本格的に眠りの体制に入ると、甘えてばかりもいられないと悟ったのでしょう
自分の体の安定する場所を、彼女は彼女なりに賢く見つけて眠りについたのだなーと思いました。
飛行機の中でトイレを使う場合、その周辺にリードをひっかけておく突起物がどこにもないのが普通です。
今まで偶然にもそんな箇所を見つけられたのはたった1回、ニューヨーク往復で乗ったANA機内でだけでした。
だからフローラとトイレに行っても、彼女のリードを誰かに預けるか、通路をしばらく歩いて散歩だけにとどめて、彼女は1回座席にもどして、私だけで再度トイレにということになります。
朝のトイレはかなりな混雑ですので、まず私たちは短い通路だけを散歩して、座席にもどってミセスKに彼女を見ていてもらって、独りでトイレに向かいました。
するとテーチャーエミコがすぐ後ろから追いかけてきたかのようにやってきました。
「おはよう、よく眠れた?」とたずねると、「ええ、ほとんどゆれなかったのでかなり熟睡できたわ」と美しい人は声も美しく、応えてくれました。
 シャルルドゴール空港着陸3時間ほど前になりますと、2回目の機内サービスがはじまります、今回は軽食ですが、そこがなんて言ってもフランスなのです。

メインディッシュがスクランブルエッグ、ハムとハッシュドポテト、それにパンとコーヒー、果物、そしてヨーグルトです、決して軽食などではなくて、かなりなボリュウム感がありました。
それでも薬の力を借りながらもよく眠れたので爽快な気分、熱いコーヒーを飲んで頭の回転を良くする、ややかたいパンをひとつだけかじって口の回転を良くするようにしました。
かつてパリに留学したシャンソン歌手だった石井好子さんのパリ留学記をまだ中学生だったころ読みましたが、卵1個とややしなびたタマネギとジャガイモ1個づつ、それにバターのかけらがあって、フライパンを持っていれば、それだけでおいしいフランスの家庭料理が作れるということでした、この卵はフランス料理には欠かせない食材なんだと思います。
私たちのテーブルに配られたスクランブルエッグもなかなかなおいしさでした、ただ横にそえてあったケチャップソースがあまりに甘くて、それだけがやや肥満体質の私には少々気になるところでした。

ページの先頭へ
前のページに戻る